元特別区職員が教える取組・政策まとめ集【最新版】

元特別区職員の奥田恭央です!

この記事では特別区の最新の取組や政策をまとめています。

先進的な取組や全国に先駆けた政策など、職員目線で重要なものを厳選しました。Ⅰ類・Ⅲ類・経験者採用・障害者採用など、採用区分にかかわらず参考になるでしょう。

なお、プラスアルファでの取組・政策などの調べ方については下記の記事で解説しておりますので、是非チェックしてみてください(※詳細は下記のリンクから)!

※随時更新しておりますので、定期的にご確認ください。

【杉並区 志望者へ】
杉並区が、民間のバス会社と災害時の輸送手段としてバスを活用するための協定を締結しました。
防災対策を行政のみで行うには困難があります。
民間との連携・協力をいかに進めていくことが重要となってきます✨

【品川区 志望者へ】
品川区が、マヨネーズで有名なキユーピーと連携し「しながわボウルプロジェクト」を始めます。
品川区の政策では「企業との連携」が多くあります。
その理由として、品川区内やその周辺には大企業の本社等が多いことがあります。
区内に企業が多いというのも「区の強み」です。

【品川区 志望者へ】
品川区が、75歳以上の高齢者に飲料を配布する方針を発表しました。
物価高騰対策と熱中症対策が目的です。
地味な取組に思うかもしれませんが、近年は熱中症対策が各区の課題となっております。

【世田谷区 志望者へ】
世田谷区が、子育て世帯と親世帯が区内で近居や同居を始める場合に、引っ越し費用などを助成する制度を開始します。
その目的は、多世代で支え合うことで育児の「孤立」を防ぎ、安心して育児を行える環境を整備することにあります。
都内では珍しい取組です😉✨

【港区 志望者へ】
港区が、フランスのパリ15区と国際友好都市の提携を発表しました。
パリ15区とは、パリ市内にある20の行政区の1つとなります。
今後は、多文化共生社会の実現を目指し、観光分野などで相互に交流を深めて国際力を強化していくとの方針です。

【足立区 志望者へ】
足立区が、区内の高齢者を対象に公式LINE「あだち脳活ラボ」のサービスを開始しました。
認知症リスクの早期把握や脳トレを楽しみながら行い、介護予防や認知症予防を進める取組です。
行政の現場では、いかに「予防」するかが重要になっています。

【中央区 志望者へ】
中央区が、災害時に倒壊や延焼のリスクがある空き家が建っている土地を買い取る事業を開始します。
土地の買い取り後は、空き家を解体し、防災物資の保管庫などが設置される予定です。
「防止対策」と「空き家問題」は密接につながっています🔥

【中野区 志望者へ】
中野区が、ヤングケアラーをテーマにしたアニメ動画を公式YouTubeで公開しました。
ヤングケアラ―問題は特別区でも課題となっています。
なお、昨年の特別区経験者採用の面接試験ではヤングケアラ―問題について、意見を求められた受験生もいました。

【東京都・特別区 志望者へ】
東京都が、トランプ政権による関税措置への対策として、売り上げの減少などの影響を受けた中小企業を支援することを発表しました。ここで注目したいのは、「国際的な話題にも自治体業務が関連することがある」ということです。自治体の面接試験では、単に「関心のあるニュースはあるか?」といった質問だけではなく、「国際的な話題やニュースで関心あるものはあるか?」と聞かれることがあります。このときに、それを取り上げた理由が不明確だと「だから何??」という雰囲気になります。このため、今年の面接試験であれば、今回の「トランプ関税」を取り上げるのもよいでしょう。例えばですが、一つの回答例として、「トランプ関税の動向に関心があります。今回の関税措置は、都内の(区内の)中小企業にも広く影響していくものと思います。このため、東京都(特別区)においても状況を注視し、必要に応じて支援を進めていく必要があるのではないかと感じ、このニュースに関心を持ちました。」などと回答できれば良いでしょう。
面接官の質問には、「質問の意図」と「期待されている回答」というものがあります。ここを理解し対応できるようになると面接は無双できます。私がこれまで4つの公務員を経験し、何度も面接試験を突破できているのは、面接官の「質問の意図」と「期待されている回答」を理解し、相手が納得を得られる回答を的確に伝えているからです。そして、私はGravityでの指導においても、その方法や具体的な回答例を伝えています。東京都や特別区を受験する受験生においては、たとえ自治体の面接試験であっても、面接試験で唐突に質問されても問題ないように、最低1つは自治体業務に関わってくるような国際的な話題やニュースを準備しておきましょう。そして、面接対策にあたっては、常に面接官の「質問の意図」と「期待されている回答」をイメージして回答案を作成していきましょう(^^)✨

【大田区 志望者へ】
大田区が、平和島周辺を撮影対象とした「魅力発見フォトコンテスト」を開催しています。
スマホ撮影も可能であり、インスタから気軽に参加できます。
大田区では「平和島まちづくりプロジェクト」を進めております。
受験生は区内散策の際に平和島周辺も訪れてみましょう✨

【特別区 志望者へ】
東京都が、熱中症対策をまとめたポータルサイトを開設しました。
熱中症対策は地味なものですが、昨年の面接試験でも唐突に「特別区の熱中症対策はどうしたらよいか?」と質問される受験生もいました。
特別区において重要な課題となっています。

【板橋区 志望者へ】
板橋区が、DVやハラスメントなどで悩みを抱える住民が気軽に相談できる専用LINEを開設しました。
社会福祉士などの専門家が相談に応じます。
これまでの相談は区のサイトを経由する必要がありましたが、直接のLINEが可能となり利便性が向上しました✨

【足立区 志望者へ】
足立区が、シティプロモーションに力を入れています。
「ワケあり区、足立区。」を掲げ、メディア向けのツアーやSNSなど多様なプロモーション活動を展開しています。
なお、足立区では23区初となるシティプロモーション課を創設しています✨

【世田谷区 志望者へ】
世田谷区が、産業活性化に向けた拠点施設「HOME/WORK VILLAGE」を開設しました。
人材や事業者の育成、区内産業の技術革新を図り、地域産業の発展を目指すことが狙いです。
「産業振興」も自治体の重要な仕事です✨

【江戸川区 志望者へ】
江戸川区が、小中学校で使用する学習用タブレットにて、生理日を管理できるアプリの配信を開始しました。
全国初の取組であり、子どもたちが女性の健康について正しい知識を身に付けていくことが狙いです。
近年、江戸川区では多様な取組で区民の健康管理を進めています。

【東京都庁・特別区 志望者へ】
総務省が2024年10月1日時点の人口推計を公表しました。
◆重要ポイント
✅東京都の人口は3年連続の増加となり1417万人となった
✅15〜64歳の生産年齢人口の割合が66.8%と全国で最も高かった
✅高齢化率は22.7%で全国で最も低くかった
受験生は覚えておこう😊🔥

【東京都庁・特別区 志望者へ】
東京都が、2つのサイトを公表しました。 1つ目は、子どもの事故情報を閲覧できるデータベースサイトです。 日々、都内では子どもの事故やケガが発生しています。 そこで、学校や保育施設だけではなく民間も含めて、子どもの事故を未然に防ぐために、各種統計などの事故情報が共有されるサイトが公表されました。 子どもを預かる学習塾や習い事などの現場にも非常に役立ちそうですね(^^) まさに、社会全体や民間の活動、住民の生活全体に役立つ取組を進めることが行政の役割でもありますので、今回の東京都のデータベースの公表は、行政の役割を果たしている実例だと思います。 2つ目は、外国人旅行者に向けた医療情報サイトの公表です。 東京都が、外国人旅行者が体調不良になったときに医療機関を迅速に探すことができるように、多言語に対応したサイトを公表しました。 なお、近年は、都内でも外国人観光客が増加しており、東京都や特別区においては、防災対策においても、外国人旅行者への対応が課題になっています。 東京都(特に特別区)は、地域住民(地元民)だけではなく外国人旅行者も多く滞在していますので、非常時における彼らへの対応やサポートも行政課題の1つとなっています。 ちなみに、東京都や特別区の面接試験では「東京都(特別区)の課題は何だと思うか??」と聞かれます。 まさに東京都(特別区)の場合は、地方の自治体と比べて、地元民だけではなく、近隣県からの通勤者や外国人旅行者などが多くなっており、有事の際などには都民(区民)以外への対応も必要になっています。 地域特性を踏まえた課題として受験生は覚えておきましょう。

【板橋区 志望者へ】
板橋区が、女性の視点で防災グッズを紹介するショート動画をインスタで配信しています。
避難所などでは女性や高齢者、障害者などによって必要な支援やニーズが異なってきます。
「女性」のニーズに着目した板橋区の取組は非常に珍しく興味深いですね✨
なお、近年では、特別区の避難所運営において、外国人への対応や、ペット同伴の住民への対応も進められています。
これまでは「避難所をどう確保するか」が課題でしたが(もちろん今後も大切な取組ですが)、今後はそれに加えて、「住民の属性やニーズに応じた避難所運営」も大切になってきます。
まさに、行政の防災対策(特に避難所運営)においては、「量から質へ」もしくは「量と質へ」の流れが生まれています。
防災対策は論文試験でも面接試験でも重要なテーマですので、受験生は様々な知識をインプットしておきましょう(*^^)v✨

【品川区 志望者へ】
品川区が、新たな区のロゴマークを発表しました。
掲げられたスローガンは「しあわせ多彩区」。
年齢や性別等に関係なく「個性が尊重される寛容で多様な街」を目指していくことが示されました。

【東京都庁・特別区 志望者へ】
東京商工リサーチが、都内での2024年度の企業倒産件数を公表しました。
◆注目ポイント
✅倒産件数が3年連続で増加
✅人件費高騰など「人手不足」による倒産が過去最多となった
人手不足倒産は今後も増加が予測されており、大きな課題です。

【品川区 志望者へ】
品川区が、妊娠中や出産後の女性がオンラインで助産師に相談を行えるサービスを開始しました。
サービスの名称は「オンラインMy助産師事業」。
面談にて不安や困りごとを相談できるほか、チャットでも相談が可能です。
近年、品川区は子育て施策が非常に手厚くなっています✨

【千代田区 志望者へ】
千代田区が、避難所の位置やハザードマップ、防災に関する支援などの情報をまとめた防災アプリの運用を開始しました。
また、防災ポータルサイトも開設し、災害発生時の被害状況や避難所の開設状況なども発信していくとのこと。
以下のリプ欄にリンクを貼っておきますね😉

【豊島区 志望者へ】
豊島区が、UR(都市再生機構)から区内の空き家や空き地を無償で借り、若者支援に取り組むNPОに活用してもらう取組を開始しました。
空き家の活用と若者支援の両立を図る取組であり、全国初の事例になるようです。
近年は各区で若者支援の取組が広がっています。

【豊島区 志望者へ】
豊島区が、今後のまちづくりに関する新たな『基本計画(基本構想)』を策定し公表しました。
2025年~2034年までの10年計画となります✨
豊島区志望者は必読の内容ですので、以下のリンクをブックマークし、面接対策などに活用しましょう📚

【板橋区 志望者へ】
板橋区が、板橋駅西口のまちづくりに関する計画を公表しました。
再開発におけるデザインコンセプトは、
「緑の中でおおらかに混ざり合う駅前広場」。
板橋区志望者は、地域の大きな変化として注目しておきましょう✨

【東京都庁・特別区 志望者へ】
東京都において「障害者情報コミュニケーション条例」が成立しました。
この条例は、障害の有無にかかわらず、誰もが同じ情報を得られる社会を実現することを目的としています。
「情報伝達のあり方」というのは、自治体にとって大きな課題です。

【千代田区 志望者へ】
千代田区が、23区初となる「パーパス」を策定しました。 「パーパス」とは、組織の存在意義や活動目標などのことを意味します。 千代田区では、このパーパスを 「挑戦 千代田らしさを、わたしらしく」 と定めました。 なお、近年では民間企業においてもパーパスを明確に定める組織が増えており、「パーパス経営」という言葉も誕生しています。 千代田区志望者は、今後の面接対策において、そして将来的な区面接に向けて、千代田区が掲げる「挑戦」というパーパスを念頭におきながら自分をPRしていくことが重要となります。 つまりは、千代田区が掲げるパーパスに適合した人材であることを示す「経験」や「エピソード」を話せるように準備をしていきましょう。 まずは、千代田区志望者の場合には「挑戦」というフレーズがキーワードになることを覚えておいてください。 ちなみに、Gravityでは昨年、40歳間近で正社員経験がない高卒の受講生が千代田区から内定をもらうことができました。 また、そのほかにも、育児をしているママなど3名の受講生が千代田区から内定をもらうことができました。 千代田区は、これまでの経験や経歴に関わらず、しっかりと論文と面接で高得点をとれば内定を出してくれる組織です。このことは、これまでのGravityのデータからも明確に判明しています。 千代田区に興味のある受験生は、これまでの経歴や学歴を気にせず挑戦していきましょう!!

【葛飾区 志望者へ】
葛飾区が、タカラトミーと京成電鉄と協力し、青砥駅前の広場に「人生ゲーム」が装飾されました。
すごろくのマス目には、「こち亀記念館へ遊びに行く」などがあり、観光客も楽しく葛飾区をめぐれる仕掛けです✨
遊び心と工夫のある取組ですね😀

【特別区 志望者へ】
2025年度から、各区において「子育て支援」に向けた取組が続々と開始されます。
各区の新規施策の内容を以下のとおりまとめました。
特別区志望者は、希望区の新たな政策や動向を把握しておきましょう。
✅杉並区
⇒2027年度までに区内全ての小学校で、放課後や土曜日に学校を開放して子どもを受け入れる
✅文京区
⇒民間企業との連携によってオフィスの一角を借り、中高生が自習やゲームを行えるエリアを5月にオープンする
✅足立区
⇒中学校の修学旅行を無償化する。また、一定年収以下の世帯を対象に、高校生1人当たり5万円を支給し、部活動での費用などを支える
✅荒川区
⇒小学校と中学校の修学旅行を無償化し、区立小中学校で使うドリル教材も無償化する方針
✅品川区
⇒中学校の修学旅行を無償化するほか、23区で初めて、区立中学校の制服も無償化する(品川区では、すでに学校給食や学用品が無償化されている)
✅港区
⇒新年度から、学童クラブのおやつ代(月額2000円)を無償化する
近年の各区の動向として、出生率の向上に向けて、また、物価高騰への対策(子育て世帯への経済支援)として、「子育て支援」が活発に実施されています。
この流れは今後も続くことが予想されます。
※面接試験では、希望区の施策や注目の取組などが質問されますので、面接対策などにも向けて、こちらのポストの内容はブックマークしておくとよいでしょう✨

【特別区 志望者へ】
荒川区が、顔の識別が可能なAI搭載の防犯カメラを設置する実証実験を開始しました。
目的は、
✅事件・事故の早期解決
✅行方不明の認知症高齢者等の早期発見
一方、プライバシーの確保という課題がありますので、住民理解の促進が課題となります。

【北区 志望者へ】
北区の「桐ケ丘団地」では住民の6割が高齢者となり、「限界集落」の状態となっています。
商店街ではシャッターが閉まり、徒歩圏内での生活の利便性が低下しています。
北区志望者は、北区が抱える課題の1つとして把握しておきましょう。

【江東区 志望者へ】
江東区が、今年7月からパートナーシップ制度を導入します。
対象者は同性に限定されず、事実婚のパートナーも精度を利用できるとのこと。
東京23区での導入は14番目となります。
なお、このパートナーシップ制度を全国で初めて導入したのは渋谷区と世田谷区になります✨